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電子書籍消滅!

米マイクロソフトは4月2日、突如Microsoft Storeでの電子書籍の販売を中止し電子書籍事業を閉鎖すると発表した。
このサービス停止によって、Microsoft Storeで過去購入した電子書籍はすべて読めなくなってしまうらしい。これまでの電子書籍代金は全額返金するとしているが、当然のことながら金を返せば良いというものではないと波紋を呼んでいる。
明らかになったのは、ユーザーが過去購入したのは書籍データではなく、要するに書籍閲覧サービスへの「アクセス権」であったということだ。
改めてAmazonのKindleの利用規約を確認してみると、これも購入していたのはやはり「アクセス権」であり、いつでも取り上げられる可能性があると定められている。( https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201014950 )
日本国内で電子書籍サービスが雨後の筍のように登場したのはわずか10年ほど前で、その多くが同様に既に消えている。全国出版協会によると、2018年の紙出版市場規模が前年比5.7%減の1兆2,921億円で14年連続のマイナスなのに対し、電子出版市場規模は11.9%増だが、いまだ2,479億円と振るわない。音楽やゲーム配信に比べ伸びが遅いのだ。
電子出版市場の内訳は電子コミックが14.8%増の1,965億円で、電子書籍の321億円、電子雑誌の193億円を圧倒している。現状、日本の電子出版市場を牽引しているのは電子コミックだと言える。
ノルウェー・スタヴァンゲル大学の研究報告によると、同じ書籍を従来の紙で読んだ人に比べて電子書籍で読んだ人の方が内容を覚えていないことが明らかになったそうだ。登場人物やストーリーなど基本的な部分の記憶は同等だが、より詳しい内容に入ると明らかに違いが出るとのこと。その理由として、紙の本の場合その重さや手触り、本の匂いなどが重なり脳への刺激が強いからだと報告されている。
コミックは音楽やゲームと並ぶ一種の時間消費的コンテンツであるが、書籍は読んだ後も身近な本棚に並び「インテリア雑貨」として歴史を刻んでいくというもう一つの役割もある。
電子書籍の登場でそのうち紙の本を見なくなる日がくるのでは?と言われたが、紙の本には文字情報以上に、「本」という“物理的な形態”が持つ情報量が多い。
今回のマイクロソフトの撤退でその不安定さが露呈した電子書籍だが、情報として色々な場面で検索したい場合はともかく、記憶に留め手元におきたい本は、まだ紙で購入する必要があるということらしい。

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