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大仙古墳

先日、国内23件目としてユネスコ世界文化遺産(https://www.unesco.or.jp/activities/isan/)への登録が決まった「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)は、世界最大級の墳墓である「大仙古墳(仁徳天皇陵とされている)」をはじめ、宮内庁が管理する陵墓29基が含まれている。大阪府としては初めての世界文化遺産登録となるため長年の夢が叶ったと大喜びだが、宮内庁は内心複雑な心境であろう。
今後これらの古墳群を訪れる観光客が飛躍的に増加すると見込まれるが、宮内庁は「墳丘内部への立ち入りを認めることはなく、保存管理に一層努力する」とコメントするに留めており、古墳の内部を見られると思っている市民及び観光客は直きに失望することになるだろう。
「百舌鳥・古市古墳群」は天皇家の私的陵墓だ。天皇家陵墓は御陵(天皇と皇后・皇太后・太皇太后の三后を葬る)と御墓(その他の皇族)からなり、宮内庁は現在全国896の陵墓を管理している。
1998年に「古都奈良の文化財」の一部として世界文化遺産に登録された正倉院は、皇室財産(私的財産)として同じく宮内庁が管理。世界遺産の構成資産は各国の法律で保護される必要があるため、登録の前年に文化財保護法の国宝指定を受けた経緯がある。
「百舌鳥・古市古墳群」は、世界遺産に求められる法的保護根拠としての国宝指定を受けることが困難なため、都市計画法・景観法・屋外広告物法などにより、古墳そのものの保護ではなく古墳群周辺の環境を整える対策を施すことに重点を置いたそうだ。
ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)による現地視察調査では、現在もその末裔(皇族)により祭祀が継承されていることは注目すべきとされ、その伝統の継続と記録の必要性も示唆されている。
昨年10月、宮内庁は堺市と外部機関が参加する「大仙古墳」の共同発掘調査を行っているが、「静安と尊厳の保持」を理由に陵墓の本格的な学術調査には消極的で、限定的な発掘となった。
巨大古墳は天皇家がどこから来て日本という国家がどう形成されたかを解き明かし、朝鮮半島や大陸との交流を探る鍵になる。一方で、世界文化遺産に登録されたからとグローバルな価値観だけで興味本位に公開を迫るのではなく、あくまでも現在進行形の王朝の私的陵墓であることを忘れてはならない。
しかも、伊勢神宮と大仙古墳については終戦直後に占領国としてアメリカの学術調査団が全て踏査済みであり、ユネスコもまた戦勝国によって作られた組織である。

| 19.07.12 | Permalink

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