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先住民族崇拝

ブラジルの先住民保護に当たる国立先住民保護財団(FUNAI)が、アマゾン奥地で文明社会と接触していない先住民の姿を報告している。
同財団によるドローン撮影地点は、ペルー国境に近い北部アマゾナス州にあるバレドジャバリ保護区で、映像にはジャングルを切り開いたような広場に弓矢や棒状のものを持って歩く人の様子が映っている。
国土の広大なブラジルには、公式統計によると305部族の先住民族合わせて80万人以上が暮らし、274種類の言語を使っているそうだ。そのうち文明から孤立した部族が100余り確認されている。
かつてアフリカで発見された先住民マサイ族は、伝統的な牛・羊・ヤギ等の家畜の遊牧で生計を立てる誇り高い民族として知られていたが、現代文明と接触したことで彼らの多くは都市に住み、サバンナ観光ガイドや密猟監視員などの定職を持って暮らすことになった。
こうしたことへの反省からか、最近は非文明世界に生きる民族は文明社会を知らないままにするべきという意見が常識となりつつあるようだ。
一方日本では、先住民族、「縄文ブーム」が最近じわじわと来ている。東京国立博物館ではこの夏、特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催された。縄文時代の国宝が初めて一堂に会する機会として注目を集め、奇しくもドキュメンタリー映画「縄文にハマる人々」( http://www.jomon-hamaru.com/ )が全国で順次公開されている。さらに巷では、土偶グッズを密かに集める女性を称する「土偶女子」なる言葉までも頻繁に耳にする。
紀元前一万年から紀元前二千年の間にかなりの文明度に達した縄文時代だが、その後の弥生時代には全く繋がらない独自の文明として栄えたことが分かってきている。
近年、縄文はエジプトやシュメールなどと比べても遜色ないレベルの文明だったのではないかという説もあるほどだ。
戦後、「記紀」を鵜呑みにした戦前の皇国史観への反省から、考古学の発掘成果を取り入れた「弥生=先進的」、「縄文=原始的」とのイメージが植え付けられてしまっていたが、最近縄文時代の研究成果が続々と発表され、その驚くべき独自性と可能性が明らかになってきた。
便利な時代には創造性が失われるというが、縄文の火焔型土器や土偶のユニークな造形を目の当たりにすると、その高度な精神性に潜在力が突き動かされる。
日本人はここに来てようやく日本列島の先住民族を縄文人と認め、その隠されたルーツを、今更ながらに真に知りたいと感じている。

| 18.09.07 | Permalink

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