SMAPビジネス
SMAPメンバーの独立・解散危機騒動の話題で、日本のマスメディアは持ちきりだ。
SMAPの代表曲「世界に一つだけの花」のCD売り上げランキングが、各音楽チャートで急上昇している。騒動を起こすことで売上が上がることが何か腑に落ちない人は多いのではないだろうか?
amazonのCDの売れ筋ランキングでもSMAPは1位になっている。アルバム「SMAP Vest」もランキングが急上昇し、ローチケHMVのオンラインサイトで2位にランクイン、最新シングル「Otherside/愛が止まるまでは」も前週198位から10位に突然ジャンプアップしている。中でも2003年3月に発売された「世界に一つだけの花」は、既に260万枚を売り上げているが、一部ファンの解散阻止を訴える購買運動が起き、SMAPのファンだけでなくファンではない一般人も老若男女問わず購入した結果、ここに来て更に売上を伸ばしているそうだから驚く。
一方新聞でも、この騒動を最初にスクープした日刊スポーツの売り上げは普段の水曜日の1.5倍で過去最高、同じくスポーツニッポンの売り上げとネット記事のアクセスは芸能ニュースとして21世紀に入っての最高を記録したそうだ。その後もスポーツ紙は連日一面で取り上げ、TVは18日月曜夜のフジテレビ『SMAP×SMAP』が、解散騒動後初めて5人そろっての緊急生放送ということで、平均視聴率31.2%、最高視聴率37.2%を記録した。折しも今春の連続ドラマで、草なぎ剛主演の『スペシャリスト』(テレビ朝日系)、香取慎吾主演『家族ノカタチ』(TBS系)がスタートしている。SMAPのメンバー主演とあれば、話題性もあって視聴率を押し上げているであろうことは想像に難くない。
こうした一連の騒動…解散報道、ジャニーズ事務所の内部対立露見、マネージャーの退職、ファンの反発、そしてSMAPの復活へと、そのシナリオは描かれたもの、すべてが計画通りだとしたら?と見るのはゲスの極み!なのだろうか?
今年はSMAPデビュー25周年という事実が不自然さを増長させる。
それにしても最近のジャニーズ事務所の政財界への影響力は大きくなりすぎているのではないか。安倍首相までもがSMAPへのコメントを出し視聴率UPに協力しているのは滑稽だ。まさか5人とも今年の参院選に自民党から出るのではあるまい?!それを狙って選挙年齢を下げたのだろうか?・・・まさか!
| 16.01.22