仏(ホトケ)男子
「仏男子」、「ソーセージパン男子」・・・今年も日本の新しい男子像の代名詞が止まらない。日本の男子がどんどん女性化・中性化し、社会全体がひ弱な印象を海外からイメージされているらしい。
イマドキ男子の新種として「仏男子」を持ち込んだのは、女性ファッション誌『non-no』だ。外見や性格はふつうでありながら「ブッダ級」のガツガツ感の無さが特徴とか?・・・「草食男子」と大差なさそうだが、1)「趣味が一番」、2)「自分のペースで行動したい」、3)「恋愛は面倒くさい」、4)「気を遣いたくない」、5)「彼女なんていらない」、6)「一人が好き」、7)「女の子といると疲れる」と、より具体的な7項目を掲げ、「草食男子」進化の末に行きついたタイプと定義。自分の身の丈を理解して世の中を達観している様や、欲望にとらわれず、ひたすら自分だけの時間を大切にする傾向が「仏」的であるということらしい。「草食系」をもじって「僧職系男子」という表現をするところまで来ている。
日本社会が男性に期待しているものが変化しているのだろうか?それとも、日本も自衛隊への徴兵制度でも採用する必要があるのだろうか?オリンピックのメダルの数も、人口は半分だが徴兵制度のある韓国に置いていかれて久しい。
「草食男子」が2009年に流行語大賞トップ10入りを果たしてからというもの、さまざまな「男子」が現れては消えていった。昨年は、いつも「なんか楽しそう」な雰囲気で、遊びも仕事も肩肘張らず自然体、器が大きく包容力のある穏やかな大人の男性を指す「仙人男子」が取り上げられ、「草食系男子から派生した完成系」と期待?された。
考えてみると、1950年代には1%台だった、50歳の時点で1度も結婚したことがない人の割合を示す「生涯未婚率」がどんどん上昇して、2010年には男性19%、女性10%にまで達した。国の推計では、2030年には男性は30%、女性も23%に達し、実に男性の3人に1人は生涯一度も結婚しない時代が来ると予想されている。
車もバイオ燃料化やハイブリッド化し、弱々しく、しかし燃費良く走るプリウスが全盛。人間も車も草食系。日本は世界の未来を先取りしているのか?それとも動物として真っ先に淘汰されていく国になるのか?
| 14.04.11