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無糖派女子

美容室で男性受けのいい、モテ髪言えば、「さらツヤセミロング」や「ふんわりポニーテール」だ。それに対して、同性受けのいい髪形「ぱっつん前髪」や「おだんごヘア」を希望する女性が増えているとか?男性と一緒にいるより女性同士で過ごすことが多いためなのか、特に30~40代女性は一緒にいる女性を意識した髪形や服装を選ぶ傾向になってきている。こうしたマインドは“無糖派”と言われている。
“無糖派”とは、もともとはアラフォー世代に人気の雑誌『STORY』が、昨年11月号で提案したテーマ「 “無糖派層”が世を握る」が発端になって流行った言葉だ。すっぴん風メイクで、あいまいカラー、重ね着、エンジニアブーツ…と甘さのないファッションを好む人が増えて、40代の「可愛さ基準?」が変わってきていると言うのだ。特集では、創刊から現在までのファッション史の変遷で、コンサバ全盛期だった創刊時(2002年)から、徐々に「大人可愛い」が盛り上がり始め、2006年に甘さが頂点を迎える。そこから、清原亜希の投入で「男前」がブームになり、微糖ブラックを経て、現在の“無糖派層”が台頭してきた。そして、今年になって “無糖派”は“最大派閥”となったようだ。
そんなアラフォー世代が熱い視線を向けている無糖派の代表が、女優の小泉今日子(46歳)だ。先日、優秀なテレビ番組などに贈られる「第49回ギャラクシー賞」の個人賞に選ばれている。彼女をはじめ、YOU、永作博美など、頑張り過ぎない“ゆるい”雰囲気の女優は、異性よりも同性にファンが多い。 異性の目を気にせず、“私はこれが好きなの”と自分を貫いているところが共感を呼んでいるようだ。また、モテを意識して競争するのを“降りた?”女性たちの間で流行っているのが、“大人女子会”だ。いい大人が自らを女子と呼び、競うより女性同士で仲良くつるもうよ、ということらしい。今のアラフォー世代は、不安定な自立する女性の中心だ。結婚や子育てに盲目的に入れない様々な生き方を自由に生き始めた世代だからこそ、自分の年齢にコンプレックスを抱いたり、年齢を受け入れつつも可愛らしく生きたいと思ったり、経済の浮き沈みに翻弄されつつ生き方を模索する、ちょっとだけツライ世代なのかもしれない。決められない今の日本を代表する生き方なのか?

| 12.06.15

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