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自分ノート

高額ノートのヒットが続いている。
東大合格生のノートから生まれたドット入り罫線が入ったノートや、外国製高級ノートから始まった「機能ノート」ブームで、小売店でも高機能や高付加価値ノート専用コーナーを作るなど販売に力を入れるようになった。特に2,000円前後の商品の占める割合が、ノート全体の販売数の中で増え続けてきている。中でも高額ノートの代表格とも言える「モレスキン」は、携帯して使うノートの老舗として有名な海外ブランド。古いスタイルを守るだけでなく、ノートやダイアリーの新製品も積極的に開発、ファンを増やし続けている。モレスキンのファンサイトでは、世界に広がる愛用者がモレスキンの使い方を公表し合う様子も見られる。表紙をデコレーションしたり、タブを追加したり、あらゆるものを貼りつけてみたり・・・。映画鑑賞、読書、おいしいもの探し、ダイエットなど、自分が情熱を持って取り組んでいることをより深く楽しむために、自分にとって使いやすい仕様にカスタマイズできるのも魅力だ。そうした高額ノートの多くは、堅牢なハードカバーやページ数の多さ、書棚に合うデザインなど、大量に書いて見える場所に保管し、頻繁に見返すという満足度が共通して高いと言える。
また、台東区蔵前にある文具店「カキモリ」は、ノートやペン、メモ帳、カードetc…『書くこと』に関する文具をセンスよく取り扱っている店だが、メインはオリジナルノートの制作で、最近人気を集めている。ここで作ることができるオーダーノートはリング式のノートだが、表裏の表紙だけで、コットン、皮、木やふわふわ素材などおよそ60種類。店主の広瀬氏がその季節によって集めたこだわりの素材が置いてある。中に入れる紙や、留め具のリングの色・位置を選び、ゴム止めか封緘止めかを決めて気に入ったカラーを選ぶだけで、5分ほどで製本され世界でただ一つのオリジナルノートが完成する。自分が何かを書きたくなるノート、そして書くことを楽しくさせるのがノートの役割だと広瀬氏は語る。
デジタル機器で情報を管理する人が増えるほど、そこからこぼれ落ちるものを記録する為のノートの需要がむしろ高まっているようだ。「大事なことは紙に記録」する傾向が高まる中、特定の用途に特化した書式など、ユニークな機能を持つ高額ノートはまだまだ人気を集めそうだ。人間やっぱり最後はアナログか!?

| 12.04.13

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