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東日本大震災後、まるで日本中が被害に合い、危険であるかのような世界の報道で、観光業をはじめ多くの業界が甚大な被害を受け、ますます日本の魅力を正しくアピールすることが難しくなっている中、日本より世界で知られる金沢市のマゼラン・リゾーツ・アンド・トラストが企画した「トラベルボランティア プロジェクト」(http://travelvolunteer.net/)の活動が注目を集めている。真の日本を伝えてもらおうと、トラベルボランティアを募集したところ、世界85カ国から2000名近い応募があったそうだ。その中で選ばれた1人が100日間かけて47都道府県を旅して、リアルタイムにFaceBook(http://www.facebook.com/travelvolunteerproject)やTwitter(https://twitter.com/#!/Travel_Voluntee)を使って日本の魅力を世界に伝えるというもので、最終日のクリスマスには被災地を見舞うというスケジュールだ。
ひるがえって、日本政府(観光庁)の対応はと言えば、「嵐」を使ったプロモーションだ。人気グループ「嵐」のメンバーがそれぞれ日本の観光地を訪れ、招き猫のまねをして「ニャー」と鳴く・・・外国人に日本観光を呼び掛ける観光庁のキャンペーンCFは、世界133カ国・地域の国際空港や飛行機などで8月から順次流されているらしいが、それが外国の報道から鋭い批判を浴びていた。仏フィガロ紙記者、レジス・アルノー氏は自身のコラムでこのPR映像を、「世界屈指の美食の国で嵐が食べるのはソフトクリーム」、「嵐にニャーと鳴かせるために舞妓が添え物に」などと手厳しい。日本政府が考える「日本」と、外国人が描く「日本」に大きな差はあるものの、これで外国を魅了しようとしている観光庁の勘違いに、多くの日本人も違和感を感じている様だ。国の紹介として相応しくないのではないか、いったいいくら使っているのかなどと、ネット上でも話題になっている。
日本で日常的に体験するであろう日本の良さこそが、日本の真のPRになりそうだ。日本の価値を一番理解していないのは、案外日本人自身なのかもしれない??日本政府も名誉挽回の為に、こうした活動も少し応援してみてはどうだろうか?

| 11.09.05

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