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ソーシャル・コマース時代

ソーシャルメディアの普及により、個人の意見や感情がリアルタイムに共有されるようになった。「空間」と「時間」の概念を無くしながらも、そこではリアルタイムな「感情」が共有されるようになり、人がそこを通じて発した情報に共感しやすい環境が整ったといえる。そうした中で、ブームとなりつつあるのが、「ソーシャル・コマース」だ。
いわゆるEコマースにソーシャルの要素を加えたものが「ソーシャル・コマース」だが、高度な生産流通システムを保ちながらも、売り手と買い手の精神的距離を縮めて、いわゆる「商いの原点回帰」を可能にしている。更に、ソーシャル・コマースの世界では、「モノが売れていくプロセス」において、生活者が単なる受身の買い手ではなく、商品を探したり、情報交換したり、商品の評価をしたり,新しい付加価値を提案したりする。正に企業の大切なパートナーになると言うことだ。
海外では、FacebookやTwitterをはじめとしたソーシャルメディアとの連携により、売り手や買い手の顔が見えて、より共感を生みやすいソーシャルコマースサービスが生まれ始めているが、日本でも新しいソーシャルコマースサイト「Sorevo」(http://sorevo.jp/)がオープンして話題を集めている。
友人が「いいね!」していたので買ってみるとか、Twitter上で安さが話題になっていたから買ってみたとか、ソーシャルメディア上での共有体験がストーリーとなり、共感を呼び、モノの購入へと人を動かす。そして、そのストーリーが、またその友人から友人へとソーシャルメディアを介して世界中に伝わっていく。「共感」はモノの価値を何倍にもさせることができるのだ。ソーシャルメディアによって、商品・サービスの企画や販売の新しいスタイルが作られつつある。

| 11.05.23

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