エスノガール
春夏になるといつも人気が高まるエスニックファッション。今年は色柄に異変が起きて、とにかく色や柄で遊ぶ・・・カラフル至上主義な人たちが増えてきそうだ。
特にストリートガールの間では、中南米の民族衣装やアクセサリーを、そのまま取り入れるリアルエスニックが大ヒットしそうな予感だ。今までは茶系のアースカラーのエスニックが主流だったが、この夏はピンクやオレンジなど、とにかく“カラフル”がキーワードになっている。しかも、アクセサリーはごちゃごちゃと重ねづけするのがカッコいいみたいだ。中でも一押しのアイテムはミサンガで、色・柄、太さをミックスするのが新ルール。エスニックエリアは中南米に限らない。東南アジアに住むモン族の手織布の古布を贅沢にたっぷり使用し民族感があふれるアコーディオンプリーツスカートや、メオ族によるカラフル手刺繍のパンツなども、女性らしさと上品さが感じられて、エスニック好きにはたまらない一品として注目を集めている。
かつて、ワールドミュージックという言葉がまだ知られていなかった1980年頃、細野晴臣らがバリ島、タイなどの民族音楽の要素を取り入れる際に、テクノとの語呂合わせで、民族音楽(ethnic music)を「エスノ」と呼んだが、今回のカラフル至上主義な人たちのことは、まさに「エスノガール」と呼べそうだ。カラフルとは言っても自然素材のざっくり感と、けばけばしさのないナチュラルな雰囲気を楽しむ気分が広がっている。
| 11.04.25