MaGaRi物件
「所有」でもなく、「賃貸」でもなく、「シェア」とも違う新たなカテゴリーとして「間借り」を提案し、物件を紹介しているサイト「MaGaRi」(http://ma-ga-ri.com/)が注目されている。
「MaGaRi」は、街のユニークなスキマ空間、例えば既に所有者のいる店舗やオフィス、商店街、ビルなどの空いている空間や時間を発見し、丁寧に取材して、数字では表せない“場”の魅力をコラム形式で紹介している。そうした情報を、ユニークな自分の活動場所を持ちたいというデザイナーやクリエーター、起業家などにつないでいるのだ。夜だけ営業している店を、昼間は別の人が借りてカフェを開く、といった例も想定している。
「MaGaRi」が物件選びの切り口にしているのは、「人」という視点。自分が働こうとしている場所に、面白い活動やユニークな事業をする人達がいるのかどうか。「場」を介して人と人のつながりができ、新ビジネスが生まれ、街が活性化する。そんな広がりがこのサービスの真の狙いのようだ。
大きなビジネスよりこじんまりとした仕事、社内より社外のネットワークなどなどが、新しいオフィス選びの視点になりそうだ。
| 11.04.18