経験値共有
新しい価値のリサイクルをテーマにしたショップ「パス・ザ・バトン」が、人気を集めている。
「パス・ザ・バトン」は、出品者が持ちこむ衣服や雑貨、日用品などを、出品者自身に値付けをしてもらう委託販売のしくみをとっている。商品に付いた説明札には、これまでの持ち主の名前や写真、どんな思いで買い、使ってきたモノか、といった来歴を明記してあるのが特徴だ。そのモノを出品するヒト個人の歴史や価値観を感じさせる情報を一緒に提供することで、物理的なモノとしてだけでなく、「結構好きだけど使わない。でも捨てるのは惜しい・・・」という思いや、「ちょっとキズのあるB品や、時期が過ぎてしまったモノに、手を加えればもっと素敵にならないか?」という問いかけが伝わってくるのだ。まさにリサイクルショップの進化形と言えそうだ。
「パス・ザ・バトン」のように、ひとり一人が培った歴史や文化、センスを互いに尊重し、モノやコトを通じて、その思いや知恵を「経験値」として交換し、「共有」しつないでいこうとする感覚が、新しい幸せの形として求められ始めている。
「パスザバトン=バトンを渡す」という名の新しいコンセプトのリサイクルショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」
| 11.02.15