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WHAT'S TRENDS EYE
日本は爛熟した江戸の町民文化に見られるように、民族固有の土俗的伝統文化とライフスタイルが色濃く残る風土を持っている国です。
しかし、その日本の文化的基盤は有史以来、幾度となく外来文化を受け入れて、大きく変容してきました。
最初は、日本国の成立にも深くかかわった朝鮮文化の流入と仏教の伝来(538年頃)。
2度目は、7~9世紀にかけて遣隋使、遣唐使が持ち帰った中国文化。
3度目は、16世紀後半以降の南蛮渡来文化。しかしここまでは、まだ僧侶・貴族レベルでの文化流入と言えます。
4度目は、明治維新でのヨーロッパ文化の流入。
そして、その後は国力の増強イコール西欧文化の導入という図式で、怒涛のごとく庶民レベルにまで西欧文化が入り込みます。
最後に、敗戦後のアメリカ文化の大量乱入で、異文化に強い免疫力を持っていた日本の土俗的伝統文化まで、経済成長の過程で米国化し、グローバル化でサブカルチャーもほぼ全面的に塗り直されました。
日本人は2000年間の歴史で、最初は貴族特権階級から、最後は庶民に至るまで外来文化によるライフスタイルの変化変更をよぎなくされてきました。
ただし、19世紀までは結果として異文化を咀嚼し、“様式美”にまで昇華させることで、日本のライフスタイルを美しいものとして保ってきていました。
しかし、敗戦後の日本は経済的な力を得る反面、日本的ライフスタイルを欧米アジアからも評価される形で残すことに失敗し、昨今のグローバル化で欧米的で欧米ではない、バランスを欠いたライフスタイルだけが残ったと言えます。
当然そこには“様式美”といわれる美しさは見られません。
アート・ボックスでは、1990年から世紀末サブカルチャーを表現する「ことば」に注目定点観測し、「TRENDS EYE」として発行しています。
時代を鋭く切る“ことば”から日本の“今”を感じ、再び失った「様式美」を復権させていく一助にしたいとの思いからです。
是非「TRENDS EYE」が醸し出す時代の息吹を、“ライフスタイル”の礎としてここに感じ取って下されば幸いです。
| 11.01.31
ネットながらラジオ
昨年12月に、在京・在阪民間放送局と電通の計14社で設立した「radiko.jp」が本格運用を開始した。2011年春までに東京および大阪の周辺局や、名古屋、福岡、北海道の各地区へサービスの拡大を予定している。
「radiko.jp」は、昨年3月試験配信が開始された直後から、リスナーが殺到して、サーバーにアクセスできないほどの関心を集めてきていたが、スマートフォン向けのアプリもでき、今回の本格始動でラジオの人気が復活しそうだ。
WEB上で音声データを受送信するポッドキャストでラジオの面白さを知ったユーザーや、これまでラジオにまったく興味がなかった若者も、ネットの“ついで”に聴けるラジオに興味を示してきている。もともとラジオは「受験勉強をしながら」、「運転をしながら」と、「ながら」文化から数々のムーブメントを作り上げてきた。それに対し、ネットのコンテンツは、YouTubeやニコニコ動画をはじめとした映像コンテンツが主流で、動画は音声だけ聞いていればいいというわけにはいかない。 その為、“ネットながらラジオ”ができることは魅力的なはずだ。「radiko.jp」から聴く久しぶりのラジオの音は、懐かしくもあり、心地よいリズムで、パソコンに向かいながら仕事にも身が入って、不思議と元気になれる。
聴取地域制限が撤廃されて、地方のラジオ番組も聴けるようになれば、淘汰されそうだったラジオが、ネットで再び息を吹き返すことになるか??
インターネットでラジオが 聴ける!「radiko.jp」
| 11.01.24
オペラ時間
オペラをテーマにしたホテルが話題を集めているらしい。
ヨーロッパの主要な街には、必ずといっていいほどその中心に立派な歌劇場が建っているくらい、オペラはその土地に密着したものだ。数百年の時を超え、音楽と演劇と美術が密接に融合した至高の芸術であり「目覚めて見る夢」とまで言われている。
そうしたオペラをコンセプトにした全20室のプチホテルが、オペラ座に近いパリ中心地に誕生。まるでオペラの劇中に入り込んだような印象で、名作「椿姫」「アイーダ」「ドン・ジョヴァンニ」「ファウスト」をテーマにした客室がゲストを迎えてくれる。
また、ミラノにオープンした「Hotel Milano Scala」。その中庭を囲むように配された客室は、スカラ座やオペラ歌手に関する巨大なモノクロ写真が壁紙になっている。ロビーやライブラリーにはオペラの楽曲が流れ、オペラの都滞在のムードを盛り上げてくれる。
Hotel Athénée and its 20 rooms have an opera-themed interior design, paying tribute to the great lyric tragedies and 19th century Italy.
Hotel Milano Scala is a charming boutique hotel in the heart of Milan. Its 62 rooms and suites are dedicated to music. Culture & Sustainability.
| 11.01.21
高架下ショップ
人の集まる楽しい高架下施設が続々登場し、人気を呼び始めている。
高架下と言えば、駐車場や倉庫が並び、人が集まらない寂しいというイメージが強かった。しかし、そうした暗い、人通りが少ないというDEEPなイメージは過去のものになりつつある。線路の下には明るくて楽しい空間が続々オープンしているのだ。
JR山手線の秋葉原と御徒町駅のほぼ中間にある、高架下ショッピングモール『2k540AKI-OKA ARTISAN』は、ものづくりをコンセプトにしており、多くの職人たちの工房&ショップが並んでいる。また、有楽町駅近くの高架下に造られた有楽町産直飲食街は、静岡県、熊本県、岩手県、長野県、北海道の食材と郷土料理が東京で味わえる所で、地方の生産者と消費者をつなぐ新横丁だ。これまでいわゆるガード下のお店に入りづらいと感じていた若い世代や女性も気軽に来店しているそうだ。
高架下は造ろうと思っても造れない空間。今まで見過ごされていた場所だけに新たな空間としての可能性が広がっている。
「2k540 AKI-OKA ARTISAN」
| 11.01.21
韓流医療
韓国はアジア有数の医療大国と言われているが、経済大統領との異名をもつ李明博(イ・ミョンバク)大統領は、新たな産業として医療観光を強く推し進めている。
最新機器による健康診断、女性に人気のメディカルスキンケア、歯のレーザー美白など、実績に裏付けられた最新医療が、保険適応がなくても、日本より割安で受けられるとあって、韓国リピーター間で「韓国で医療」は、すでに静かなブームとなっていた。2009年4月に韓国の医療法が改正され、外国人に対する国内医療の割引が可能になったことで、一般の旅行客でも手軽に医療が受けられるようになった。病院協会のホームページや、医療観光情報オンラインサービスセンターのホームページ(英語)を通じて病院を選定する。ホームページ上に出てくる病院には、基本的に日本語が話せる医療観光コーディネーターがいるので、そうした連絡先に相談して予約することができるそうだ。
また、東洋・西洋医学の長所を相互補完するのが韓方治療の特徴。最新医療と、いにしえからの知恵、そこに政府のバックアップを加えたのが、現在の韓国の医療最前線と言えそうだ。
| 11.01.19
ミートパーク
肉をテーマに肉料理の店を集めた“ミートパーク”ブームの火が今燃え上がっている。
昨年5月に誕生した『神田ミートセンター』を皮切りに、同年12月にはナムコの『東京ミートレア』、『渋谷肉横丁』『ワールドミートセンター』とオープンラッシュが続いている。
これらの“ミートパーク”は、牛や豚、馬、鶏など多彩な肉を、国内外の様々な料理で味わえることが魅力になっている。ここ最近、肉と言えば、肉食系女子や、ホルモン好きの「ホルモンヌ」、脂が大好きだと公言する「アブラー」など何かと女性が話題になっており、まさに“ミートパーク”のメインターゲットでもある。それに対し男性は、異性をがつがつと求める肉食系ではなく、異性と肩を並べて優しく草を食べることを願う草食系男子が増殖中で、何かと弱さばかりが強調されているものの、食事となれば実は肉好き男子が多いはず。
心ゆくまで食べて、肉の魅力を味わい尽くすだけでなく、地域活性化と不況下の日本を元気に盛り上げるパワースポットとなるだろうか?
肉料理のフードテーマパーク「東京ミートレア」。全国から選りすぐられた肉料理の名店が 八王子市南大沢に集合。
渋谷肉横丁 ~お肉のテーマパーク×昭和の横丁~
新橋の高架下に5つの肉業態店が集結!浜倉好宣氏が総合プロデュースする「新橋 ワールドミートセンター」
| 11.01.18
蘊蓄(うんちく)食
B級グルメが盛り上がっている・・・2006年にあった『B-1グランプリ』が火付け役で、第1回の動員数は2万人程度だったのが、昨年の5回目にはその数が43万人にまで膨れ上がった。ちなみに、ゴールドグランプリに輝いたのは、「甲府鳥もつ煮」だった。また、今月東京ドームで開催され大盛況だった『全国ご当地丼選手権』は、全国から20の丼が集結し、試食した来場者の投票結果から、第2回大賞は北海道の「うにめし丼」に決まったそうだ。
地元では当たり前すぎた料理が実は地元をPRする有効な資源であったことが着目され、今や街おこしのかっこうのネタになっている。そもそもB級グルメは、地方の伝統食だ。そのひとつひとつに、歴史や文化、生活があり、そうした“蘊蓄”を知りながら食せば、おいしさだけではなく、昔ながらのことや、人とのつながりを感じられるのが楽しいのだ。
B級グルメのイベントは、集客を見込めるとあって、各地で色々な団体による独自開催も広がっている。 また最近はネットでお取り寄せできる他、レシピが公開されて家庭の食卓でも楽しめるようになってきている。長い経済の停滞はともすれば内向的でマイナス評価を得やすいが、地元の見直しや日本古来の良さの再評価に繋がり、国は成熟していくのではないかと思う。このブームはまだしばらく続きそうだ。
| 11.01.17
iPS細胞ツアー
糖尿病、パーキンソン病、心臓疾患、脊髄損傷の治療が可能だと考えられているES細胞医療。合法としているドイツ、中国、タイ、メキシコへの幹細胞ツアーが爆発的に増加しているらしい。
治療費は数万ドルにもなるが、規制も甘く、ときには悲劇的結果がもたらせることも多々あると、そうしたツアーに対しての警告も発せられている。
一方、平成22年のノーベル医学生理学賞の有力候補であった京都大学の山中教授が研究するiPS(人口多能性幹)細胞は、様々な臓器や器官の細胞へ変えることができ、ES細胞医療にかわる再生医療の切り札とされている。
iPS細胞による日本の画期的な再生医療の実現を急ぐことで、日本は世界中からより安全な先端医療を目的にした医療観光客を受け入れられることになるだろう。iPS細胞は、インバウンド増加策の大きな柱だ。
| 11.01.14
ミシュラン離れ
グルメ大国フランスでも料理批評が紙媒体からネットにシフトしつつあり、ミシュランが危機感を抱いているとか?
フランスでは現在1200もの料理専門ブログが存在していると言われている。中でも人気ブロガーによる「FOOD INTELLIGENCE」は、相当な影響力を持ちはじめているようだ。その理由のひとつには、レストランの評価は数カ月で簡単に変わってしまうので、年に1回という頻度ではとても信頼性が保てないというところがあるらしい。
日本でも、ミシュランは上陸して4年目だが、今では東京版の書店流通の部数も推定5万部と、初年度の6分の1近くに激減しているとか。その要因としては、評価の時差はもちろんのこと、「星に騙された」とか、調査員への不信感もあるようだ。
顧客が、日々取材し発信している時代・・・本家フランスでも、新入り日本でもミシュラン離れが起きている。
「FOOD INTELLIGENCE」The best of the gastromy, by Bruno Verjus
| 11.01.13
島暮らし
長崎県五島列島の最北端に位置する絶景の小島、小値賀島に、美しい景観と伝統文化を守るツーリズムの一環として、2010年9月に古民家を再生した宿泊施設がオープンした。
小値賀島は、紺碧の海に真っ白な砂浜が映え、火山が作りだした赤い色の海岸などのある美しい島だ。そこの武家や漁師の住まいとして島の歴史を刻んできた古民家4棟が、古きよき美しさを保ちながら、快適性を加えてモダンに再生されており、キッチンや家電も備えられているので、1棟を貸し切って滞在することができる。海に沈む夕日を心静かに眺めたり、集落を路地を気ままに散歩したり、手つかずの自然が残る離島で暮らすように過ごす時間を味わうことができる。
島の人たちとの交流を楽しむプログラムも用意されていて、島にある独特の島時間の中で過ごす「島暮らし」は新しい旅のスタイルになりそう。
西海のもてなしの島「小値賀(おぢか)」での、島を暮らす 旅をお手伝い。
| 11.01.12
環境都市輸出
日本が培ってきた最先端の環境都市インフラの構築から運営までのシステム一式を輸出し、世界の都市をスマートにする動きが注目されている。
“環境負荷を低減する次世代都市”を目指す取り組みが、アムステルダムの「スマートシティー」、中国の「天津エコシティ」、アブダビの「マスダール・シティ」など世界200ヶ所以上で始まっている。都市に人が住み続けることを可能にし、経済の活性化や、それによる高い国民総幸福度など豊かな生活が維持されることを目指す環境負荷の低いサステナブルな都市づくり、それが「スマーター・シティー」だ。
日本でも、2010年の秋から本格的なスマーター・シティーの実証実験が、北九州市、横浜市など4地域で開始された。これらのプロジェクトには、トヨタ自動車や日産自動車、新日本製鐵など多くの企業が自治体とコンソーシアムを組んで参画している。電力や水、交通、廃棄物処理など社会インフラだけでなく、流通や医療、教育など広範にわたる総合システムであるスマーター・シティーには、様々な企業や業界の枠を超えたコラボレーションは不可欠な要素だ。
こうした「環境都市」運営のノウハウが知的財産(ライセンス)化できれば、日本の新たな技術商品となりそうだ。
| 11.01.11
アジア留学
ハーバード大学への日本人留学生が激減している報道があるが、危機感を持っているのは日本よりもハーバード大学自体かもしれない。日本人留学生もアジアを向き始めている。中でもシンガポール国立大は奨学金制度が充実しており、「内向き」志向が強まっていると言われる日本人にとっても留学先として浮上してきているそうだ。
シンガポールは、経済の発展が著しく、一人当たりGDPも日本より高い。空港、金融、医療、教育などの分野でアジアのハブであると同時に、シンガポール国立大は、Times Higher Education’s 2010-2011 のアジア大学ランキングで4位(東大は2位、京大は8位)となり大躍進中で、アジア学歴社会の中でもその頂点に迫り始めている。
シンガポールのみならず、香港やマレーシアなど英語がよく使われている国での社員研修も注目されている。中国語、韓国(朝鮮)語をはじめアジアの言語を現地で習得しようとする語学留学や、さらにアジアの政治・社会・文化・自然などについて現地でより深く学ぼうとする地域研究についても、台頭するアジア的歴史観の中で学べるメリットが、アジア留学にはある。
かつて留学といえば欧米だったが、仕事の多くは今、アジアにある。アジアの大学の多くが、これからの日本人の留学先の重要な選択肢として比重を増している。
13世紀のチンギスハーンの時代に文明・文化が、西域、ヨーロッパまで伝播した時代と現代を重ね合わせると面白い。時代は繰り返すか?
Asia's top universities in the Top 200 World University Rankings published by Times Higher Education. Official 2010-2011 results.
| 11.01.10
メロンの酵素
最近ハリウッドのセレブたちが、メロンの酵素サプリに夢中になっているらしい。
それは、GliSODin Skin Nutrientsで、メディカル美容並みの効果があるというのだ。グリソディンとは、南フランス産の痛みにくいメロンから抽出される驚異的なSOD(抗酸化酵素)を、腸管まで保持して吸収できるように、小麦由来のポリマーで包み込んだもの。現在、唯一飲んで効果があるとされているSODとして注目されている。
2ヶ月服用したモニターのシワが実際に少なくなったというデータもあり、その威力を試したくなる?
GliSODin Skin Nutrients is a professional nutricosmetic line dedicated to supplement your beauty regimen.
| 11.01.07
ひとり派
今年流行語にもなった「女子会」。クリスマスも、ホテルでは、カップル向けではなく、女子会向けの専用の宿泊プランや食事のメニューが用意された。また、接待や忘年会の需要が伸び悩む飲食店でも、様々な工夫を凝らした女子会プランを設けている。「女子会需要」は大きな広がりを見せている。
そうなると、みんな毎晩女子会に明け暮れしているか思われがちだが、実際に参加している頻度は数カ月に1回程度で、基本平日の夜と休日は、ひとりで過ごす人が断然増えているらしいのだ。「女子会」ブームの陰で、実は確実に“ひとり派”が増えているのだ。
かつての“おひとりさまブーム”には、「おひとりさまで何が悪い?!」と、どこか後ろめたさを含みながら開き直った感があったが、今の“ひとり派”は自分好きの自然で素直な現象。いろいろ試したうえでの、意地も張ったりもないおひとり様の姿がある。
| 11.01.06
NIPPON SENSE
職人技を駆使した、日本各地の優れた伝統工芸品の数々を集めた「ジャパン・ブランド」が、世界を舞台にさまざまな国で展開・認知される新たな路を創造するプロジェクトとして、全国商工会連合会と日本商工会議所が10年あまり推進してきている。
これまでもミラノやロンドンなど海外での展示会も精力的に開催されてきたが、伝統工芸に関して特に敏感な街、パリでも昨年秋開催され絶賛の評価を受けたらしい。伝統工芸とは、代々続いていて変わらないものではなく、伝統的な技術を基礎に現代生活に即した作品を創造し、新しい伝統を築くことをめざす工芸だ。今冶のタオルから、埼玉の鋳物鍋、京都の照明笠、淡路島の線香などなど。日本ではあまり見られないカラフルな色のものが多く並び、日本の美ブランドとして新しい伝統づくりがされている。
| 11.01.05
エピジェネティクス
遺伝が環境か、才能や病気に決まって突きつけられるる二者選択問題だが、両者をつなぐ架け橋として注目されているのが、細胞による記憶のメカニズムを「エピジェネティクス」だ。
親の虐待や育児放棄による過大なストレスは、子供だけでなく、孫の代の遺伝子まで影響するという定説や、遺伝子ががんや生活習慣病との関係が指摘されたりもしている。受け継いできた遺伝子を使う(オン)、使わない(オフ)をつかさどる目印として、「エピジェネティクス」が研究されているのだ。
まだまだ発展途上の研究だが、悪や罪の連鎖を断ち切ることができるか、今まさに化学が問い始めているようだ。
「日本エピジェネティクス研究会」
| 11.01.04
自炊?生活
書籍を裁断してスキャンし、デジタルデータに変換する「自炊」が、電子書籍を手軽に楽しむための手段として注目されている。
「自炊」は、自分でデータを作成してPCなどに吸いあげることを「自吸い」と言ったことが始まりのようだ。iPadを買ったはいいが、まだまだ日本語のコンテンツが少なく、電子書籍の販売も一向に本格稼働しないなど、利用者の方がしびれを切らして自炊し始め、その為のスキャナーや裁断機も売れてきているらしい。自炊のための裁断専門ビジネスも現れ、「scanbooks.jp」では日によって1日1000冊以上の依頼があり、1冊85円で裁断して返送してくれるそうだ。
書籍に限らず、音楽も映像もいまや「自炊」は当たり前(法的にはグレー??)のように行われるようになった。もはやいちいち自分で所有して場所をとってストックすることなく、ストレートに読んだり聞いたり観たりできる自炊生活は、「所有価値」より「使用価値」へと価値感の大きな転換が起きている表れでもある。今年は、あらゆるジャンルでますます“使用する”ことの価値を促すビジネスモデルが増えていくだろう。
ただし、「自炊」がうっかりすると「炊き出し?」になる危険性を秘めている事をくれぐれも忘れないように!ファイル交換ソフトがある限り…。
2006年創業、日本初(世界初!?)の本裁断サービス専業会社「scanbooks.jp 」
| 11.01.03